ツリー・オブ・ライフ

映画「ツリー・オブ・ライフ」を観てきました。
公式サイトを見て、大体のストーリーを読んで行ったのですが、想像していた内容とは違いすぎて戸惑いました。

1950年代の米テキサスで、厳格な父親(ブラッド・ピット)と優しい母親(ジェシカ・チャステイン)のもとで育った3兄弟は郊外の住宅地で平凡ながら幸せな幼年期を過ごします。やがて成長期の長男ジャックは躾に厳しい父親への反感をいだき始めます。そんな中、若くして不慮の死で次男が世を去り、家族は深い悲しみに沈みます。後に実業家として成功した長男ジャックですが、無味乾燥な大都会の高層オフィスで仕事を持ちながらも、今も父親との確執が晴れません。当時の父親と同年代となり、少年時代の記憶を手繰りながら、父の思いに向き合って、悲しみを乗り越えて続く家族の絆を見出していくのです。

宗教的な神秘的な延々と続く地球創世記のような映像は美しいのですが、退屈で早く家族のストーリーが始まらないかと思っていました。
このファンタジックな映像には古代の恐竜まで現れて監督が表現したい事を抽象的に全部表しているのだと思いました。

信仰心を持つ普通の家族の日常を通して、宇宙の神秘、生命の神秘、命の尊厳、家族の絆、輪廻転生が壮大な画像で描かれて、宇宙とは?生命とは?家族とは?と問いかけてくる、解ったような解らないような、重くて難しい内容の映画でした。