山笑う

朝から快晴で暖かくて、お花見をしながら丹波篠山の城跡までドライブしました。
山々はまだ褐色のベールに覆われたような早春の木々が次第に潤みを帯びて、春の日に照らされて、山そのものが笑みを浮かべているようです。山のところどころには辛夷(こぶし)の白い花が混じって「山笑う」の表現がピッタリの光景です。
「山笑う」と言う表現を俳句の春の季語にした昔の俳人のセンスは素晴らしいです。

「故郷や どちらを見ても 山笑う」正岡子規


篠山城跡の桜

♦「箱鮨 澤藤」

篠山城跡の石垣を望む場所にある「箱鮨 澤藤」でお昼をいただきました。
有名なお店で、何度も篠山に来ていますのに、お店に入ったのは今日が初めてでした。
一歩中に入るとほんのりとお香がただよって良い心地になります。
店内もそんなに広くはありませんが、きれいで上品な雰囲気です。


箱寿司は「焼き穴子」と「玉子焼きとノドグロ」の押鮨です。
オクラの和え物、鯛の子の煮物、山椒の葉の佃煮も添えられています。
焼き穴子とご飯の間に挟まれた山椒の葉が香りも良く一層美味しさを引き立てています。
ノドグロは昆布締めにしてあるのか、柔らかくてお味もお上品でした。盛り付けもきれいです。